Date:2016.09 | 青山の骨董通りから少し入った場所にある雑居ビル2階のカジュアルフレンチレストランです。「ブション」とはフランス語で「コルク」や「藁」の意味で知られていますが、その言葉の起源は馬を引く人が休憩する場所としてお店の軒先に馬をひっかけて食事をしたことにあると言われています。そのためリヨンにおいてブションは「庶民的な雰囲気の食堂」や「居酒屋」のような意味を待ちます。そういった誰もが気軽に立ち寄れるような、居心地の良い居酒屋スタイルのフレンチレストランを目指しました。予算や工期に制約があり、必然的に古いものと新しいものが混ざり合うインテリアになります。古い床のタイルや収納の扉、新しいオークのカウンターに厨房器具など。テーブルの小口やカウンター席上部の斜め天井に配された反射率の低いミラーは、具体的なマテリアルや色、寸法などが歪められた虚像を生み出します。変更されていないものと変更されたもののコントラストが強調される実空間と、お互いが重ね合わされた虚空間が同時存在する空間は、敷居の高いイメージのあるフランス料理を庶民的な居酒屋のような空間として現象させるのではないかと考えました。 | |
Type:Commercial | ||
Staff:Yuichi Yoshida,Satoru Ando | ||
Location:Tokyo,Japan | ||
Floor area:54.53㎡ | ||
Contractor:Pierrot design & works | ||
Photo:Yuichi Yoshida & Associates |
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