Date:2020.08 | 緑に囲まれ、羽根木神社への参道に面してゆったりと建つ築36年のマンション1室のリノベーションです。通常だとバルコニー側いっぱいにパブリックなリビングやダイニングを配置したくなるところですが、ダイニングやキッチンを少し奥まらせることで、緑の見える環境に子供部屋も配置し、キッチンも含めたL字型のパブリックなスペースにいても、個室に入ってもお互いの気配が感じられるような平面レイアウトとしています。それは将来子供が増えた場合にもう1つの子供部屋となりうる小上がりスペースも同様です。水回りのプランはそのままに設備を更新し、玄関は趣味の自転車やベビーカー、靴が増えることを想定して、土間を大きくしています。マテリアルは白を基調としながら、ブラックチェリーの床と飴色で統一された家具、一面だけアクセントカラーとした青い壁、一部躯体あらわしとした天井、再利用した建具など、古いものと新しいもののバランスを取りながら丁寧に配置することで、高度経済成長期に量産されたいわゆる「中廊下型」の住まいだったものを、新しい住人の暮らしに合うように丁寧にチューニングしました。 | |
Type:Housing | ||
Staff:Yuichi Yoshida,Mami Suzuki | ||
Location:Tokyo,Japan | ||
Floor area:68.45㎡ | ||
Contractor:hito reno |
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Photo:Kasumi Shichijo |
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