Date:2024.06 | 東京都内にある築35年のマンション1室のリノベーションです。デザイナーであるクライアントの自宅兼オフィスです。既存はいわゆる中廊下タイプで、廊下を挟んで両側にPSが分かれ、ボトルネックになっているため、どうしても行き止まりの室が増えてしまい、動線が同じところをなぞるように行って帰ってくる場面が増えてしまう状況でした。コストを考慮して水回りの位置は概ね既存のままとし、唯一キッチンカウンターだけは対面式とすることで、料理が得意なクライアントが頻繁に友人、知人たちを招き、キッチンカウンターを取り囲んで会話しながら料理を振る舞えるようにしました。その上で中廊下タイプであることは引き継ぎつつも、玄関回り、寝室まわり、ワークスペースも兼ねたLDKまわりと小さな回遊性を点在させています。また、仕上げはクライアントお気に入りの既製品を使いたい希望も多かったため、造作と既製品がお互いを生かし合えるように丁寧に割り当てをしていきました。このように各スペースの配置や仕上げの割り当てを整え直した空間は、全体の気積は変わっていないはずなのに、人の動きと空気が気持ちよく巡る住まいとなりました。 | |
Type:Housing | ||
Staff:Yuichi Yoshida,Mami Suzuki | ||
Location:Tokyo,Japan | ||
Floor area:57.10㎡ | ||
Contractor:hito reno |
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Photo:Haine Kusuki |
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