吉田裕一建築設計事務所



YUICHI YOSHIDA & ASSOCIATES

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Date:2016.07 築50年近い約40戸あるマンション一棟の改修です。単純な内装の模様替えに終わらず、壁面や開口部の断熱性能の向上や、外構も含めた共用部、そして各住戸のプラン変更と建物自体の資産価値を上げながら次の時代を担う入居者の要望に添えるよう意図されました。私たちは主に各住戸の設計・監理を担当しました。通常賃貸マンションでは内装が出来上がった状態で立地やプラン、内装などを現地確認して入居するかどうかを判断しますが、今回のプロジェクトでは、入居希望者がまずスケルトン状態を確認した上で数パターンのプランの中から入居したい部屋を選び、加えて室内の床、壁、天井といった主だった部分の仕上げも入居者自身が選択肢の中から選べるという、賃貸でありながら可能な範囲を自分で仕立てられる仕組みを採用しました。壁面の塗装については、すべて、もしくは一部分を自主施工としています。このようなステップを踏むことで、自分の住まいを創るというオーダーメイド性を有することができ、部屋への愛着が生まれ、居住期間が長くなる効果を生むのではないかと考えました。それは貸し手側(オーナー)・借り手側(入居者)双方にメリットがあります。また、二子玉川という場所にふさわしいプランや仕上げを提案することで、二子玉川に二子玉川らしく住みたい人たちが集まるのではないかと考えました。そういった人たちが集まってくることで、街並みや街の空気感に影響を与え、その街をその街らしくするきっかけになれればなと期待しています。
Type:Housing
Staff:Yuichi Yoshida,Yuki Koike,Satoshi Watanabe
Location:Tokyo,Japan
Site area:1,013.00㎡
Building area:357.23㎡
Total floor area:1,321.71㎡
Structural systems:Reinforced-concrete
Scale:1basement+4stories
Produce:NENGO co.,ltd
Collaborator:Fruya Design Architect Office,canaefirm architect office
Contractor:nengo
Photo:Tadashi Kikutake
Media:朝日新聞2016年10月23日号、全国賃貸住宅新聞2016年11月27日号

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