Date:2013.11 |
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高度経済成長期に開発された団地の商店街の一画にある食堂です。
長年日本で生活する外国人たちの相談に応じ、生活を支援し、地域における多国籍住民との平和で健全な多文化共生の街づくりに貢献されてきたNPO法人を運営するオーナーから、高島平団地やその周辺の人々と外国人たちが気軽に集まれる場所をという要望でした。
「食堂」とは名乗っているものの、ここは事務所、外国語教室、相談所、ギャラリー等々、多国籍であり、多目的でもある使われ方を想定しています。
使われる用途も使う人々もさまざまであるこの場所は、どこにも属していないかのような佇まいがふさわしいのではないかと考えました。
どの色にも染まっておらず、設備機器や照明なども既製品のスケールを持ちながらそっと思いつきで置いてみたような、秩序があると同時に無秩序に配置された状態を作り上げています。 |